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少年社中 第38回公演「DROP」考察まとめ

一旦自分の中の整理としてざっくりした部分を書き出してみた。

 

【いくつか仮定して考えてみる】

小説家は記憶障害を負っている前提で3つの考察をしてみようと思う。

 

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①編集者・Badman・Go_dman・参加者全て小説家の別人格

※オービット・死人を除く

 

この場合オービットに連絡したスフィアはイコール小説家になる。オービットが話を「聞いた」のはスフィア(小説家)からということだとしたら、オービットは彼女の多重人格を知っていた…?それでいて娘が亡くなったあと置き去りにしたのならば小説家からしたらやっぱ罪になりえそう。

記憶障害になってしまったのも編集者が別人格なら頭を強打されたからではなく、娘を失ったショックに加えてオービットが去ってしまったことによる心因性のものなのかな…。


②小説家と編集者の二重人格

人格同士が恋することが出来るのか?また、同時に出てきて会話することが出来るのか?というところはあるものの「あなたはわたし」は一緒の体であるようにも受け取れるよね。つけている指輪が同じデザインなのも同一人物だからで、Dのいつの間にか指から消えていたような演出についても人格が消えたことで指輪が消滅したっていう風に考えられる。

Hではマンホールに指輪と卵と全部捨ててるのでちょっと違うけど。

 

ボウル=小説家・編集者だとして「頭が壊れた」は別人格(編集者)が生まれた瞬間ってことかな…?それで「ちっとも愛してくれなくなった」お母さんを殺したのは別人格の編集者。

記憶障害は①のような心因性かなと思いつつ全て忘れた方が幸せだからと編集者の人格が記憶に障害を負わせたのかな(無理矢理すぎ?)。


③現実世界の人物は全員存在している

現実は現実・小説は小説と切り離して考えて、小説は小説家の心の中、障害により忘れてしまった記憶の断片から作り出した世界。

 

スフィアの言う「あんなひどい事件があって…」は娘を殺された事件だと思うんだけど「その後、君は記憶の障害を負った」は何が原因で記憶障害になったかは言ってないんだよなぁ…でも頭を強打された事件だとして話を進める。

 

そんな話を知っているスフィアの写真を病室から持ってきた医者のトドロキも存在していて、そしてトドロキが存在してるってことは行方不明になってしまった刑事のミカミも存在している。更にはミカミの「彼女(編集者)はもうすぐ仕事に出かけるはずです」という台詞から編集者も存在しているということになるんじゃないかと思う。

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この大前提の部分の違いでその他の細かい設定とか演出の受け取り方が変わるのかな~と思った。ちなみに私はわりとリアリストなので③で考えてしまう傾向にあります(でも編集者を殺したのは死人だと思ってるから難しい)。

 

【職業など設定に関すること】

少しミスリードがありそうだなって思ってる。例えば職業について。

 

▼現実:リング→刑事、ビーズ→医者

▼小説:オービット→刑事、スフィア→医者

 

こういう風に小説と現実の世界で職が違うのは単に小説家の記憶違いのようなものかなと。

小説のビーズ(殺人者)、リング(スリ師)、ボウル(母親殺し?)は職というよりも罪状といった感じなので現実に当てはめる人がいない…(殺人者は娘(死人)を殺した男?なのかも?母親殺しは編集者だとしてもスリ師だけ余る)。

でも結局のところ現実のオービットとスフィアは結局何をしているのか分からず終いだから分からんな…。

 

あと5個の卵に関しても登場人物の人数に合わせて設定されただけっていうミスリードじゃないけど混乱させるための仕掛け程度かもしれない。